友人を信頼したのに

友人

まだ20代前半くらいの若かった頃、友人に騙されて借金を背負ってしまいました。

決して騙されやすかったわけではなく、世間知らずだったことと、相手の言葉が非常に巧みで組織ぐるみだったこと。 自分を騙した相手が、当時かなり信頼していた友人だったこともあり、簡単に信じてしまいました。

内容は、友人の職場に「先物取引」の営業電話がかかってきたことから始まります。 もちろんこれもウソだと思われます。 よくわからずに「先物取引」に手を出してしまった友人が「300万円の借金を背負ったので助けてほしい」と言ってきたのです。

今おもえばかなりのお人よしです。 貯金もないし、手持ちもなかった私は、消費者金融で借りた50万円を友人へ渡したのです。

友人が言うには、その消費者金融には友人の高校の同級生が働いていて、カードを作るノルマが達成できずクビになりそうなのでカードさえ作ってくれれば、その高校の同級生のが借金のデータを消してくれる・・・という、冷静になって考えればおかしな話です。

ただ、その同級生から電話があったことや、私を騙した友人と消費者金融で働く同級生のさらに共通に友人が出てきて「自分も消費者金融の子に頼まれてカード作ったけど、支払いはしていない」と言われたことで安心してしまいました。 さらに、消費者金融で働くという友人の同級生は、他の消費者金融のカードも作ってほしいと言ってきました。

消費者金融内で提携しているので、私が作ったカードは会社が違っても、その子のポイントになると言われ、「ボーナスが出るから、1枚につき2万円あげる」と言われました。 この頃には「おかしい」と思い始めていましたが、お金がもらえて借金の返済の義務がないという言葉に完全に流されてしまいました。

結局、借金を負ったが返済の目途がたたず

結局1年ほど経ったところで、返済が滞り消費者金融からの請求が絶え間なく来るようになりました。

友人に相談すると「振り込めサギだから払わないで。」と言われ、その後しばらくは請求が来なくなります。 こうなってくると騙されたことには気づいても、友人が払ってさえいてくれればそれでいいと思うようになりました。

今はその友人も行方不明となり、借金を抱えたまま何度も弁護士に相談に行っていますが返済の目処は経っていません。