返済の目途が無いのに借り入れをしない

財布から出ていくお金

きちんとした借金の利用をしていれば、カードローンなどは私たちにとって利便性の高いサービスです。

ところが多重債務や債務整理をせざる得なくなる人を見てみると、カードローンの利用の方法に問題のある人も結構見られます。 共通してみられる借金返済で頭を悩ませている人の特徴として、悪い借金をしていることが挙げられます。

悪い借金とは簡単に言ってしまうと、借金返済の目途が立っていないのにお金を借りてしまうことです。 もしくは、継続して何度も借入を行ってしまうのも、悪い借金といえます。

継続して借りるのがなぜいけないかというと、そもそも借金をすれば借りたお金を返済していかないといけません。 しかもただ借りたお金を返済するのではなく、利息を付け加えて返済をしないといけないわけです。 継続して借入をするということは、それだけ利息の支払いを何度も行わないといけなくなります。

また、借金返済の目途の立っていない人も同じことが言えます。 中には返済できないので、ほかの所で借入して借金返済の資金を作る人もいます。 そうなると余計に利息の支払いをしないといけなくなるわけです。 複数の所に借り入れがあれば、それぞれに利息を付けて返済しないといけないからです。

借金とは収入の先取り

借金はお金に困った時に利用するサービスと思っている人もいるでしょう。 しかし、根本的にその考え方は間違っているのです。 先ほども見たように、借りたお金よりも多くのお金を返済しないといけないのです。 決して借金はお金の問題を解決するためのツールではないということを頭に入れておくべきです。

では、借金は何のためにあるかというと、時間稼ぎだと思ってください。 目の前に10万円のお金の支払期限が近づいているとします。 しかし自分で貯金をして10万円をねん出するためには4か月は必要だったとします。 それでは支払期限が間に合わないので、その4か月分を先取りする形で借金をして支払いを済ませます。 そして4か月かけて債権者に対して支払いをするという感じのサービスなのです。

借金とは将来入ってくるお金を前借して使っているというのが実際の所です。 ところが借金で躓く人を見てみると、自分の足りないお金を補うために使っている傾向が見られます。 もしお金に困っているのであれば、借金では決して解決しないことを頭の中に入れておくべきです。 借金返済の問題を解決するためには、収入を上げる、支出を減らすのいずれかによってしか、根本的な解決の策はないと思うことです。