借金問題は心のケアが必要な場合も

手のひらのハート

おそらく大半の人は借金返済の問題を抱えている人は、お金の問題を抱えているのと一緒と思うはずです。

しかし、お金の問題だけで片付けてしまうと、本質的な問題の解決にはならないかもしれません。 お金の問題だけでなく、借金返済は心理的な問題もかかわっていると考えるべきではないでしょうか?

お金がないから借金をして借りるといわれると、至極当然のような感じがします。 しかし、このようなことをイメージしてみてください。

たとえばショッピングをしているときに、良いなと思った商品があったとします。 ところが値段を見てみると、自分の財布の中のお金では購入できないと仮定します。 この時皆さんはどう思うでしょうか? お金がないのであれば使わない、諦めようと思うのではありませんか? 自分の収入では到底購入できない商品やサービスは買うことを諦める、これが普通の人の感覚のはずです。

ところが借金をしてしまう人というのは、お金がないからほかの人から借りて購入しようとするわけです。 もちろんどうしても欲しい商品があって購入したいとか、たまたまほかの所でお金を使って手元にないというケースもあるでしょう。 そして、一度や二度程度なら借金をするということは普通の人でもあります。

ところがこれが何度も繰り返される、前の借金の返済ができていないにもかかわらず、さらに借金を重ねてしまうという人は、明らかに心理的に何らかの問題を抱えていると考えられます。

ストレス発散のための借入による買い物は無意味

ギャンブルで借金をしてしまう人、ショッピングでお金を使いすぎてしまってローンを組む人、いろいろな事情があります。

しかし似ているのは、身の丈に合っていないお金の使い方をしてしまうという点です。 なぜこのようなことをしてしまうかというと、心理的に満たされていないから、その心の隙間を埋めるためにお金を使っているケースが多いといわれています。 ですから、ショッピングで商品を購入しても、買った瞬間にその商品に興味がなくなるという人も結構多いです。

その意味では依存症に似ている所があるかもしれません。 お酒も適量を飲んでストレス発散をするのであれば、問題はないでしょう。 ところがいつでもお酒を飲む、度を越した飲み方をしているとなるとアルコール依存症といって病気と認定されてしまいます。 借金をする人もお金を使うことに依存してしまって、歯止めがつかなくなっている状況なのかもしれません。 そうなるとお金のやりくりだけでなく、こころの問題を解決しないと真の借金問題解決にはならない可能性も出てきます。